どうじんようごのきそちしき

■ ペーパーの作り方 ■

ぺーぱーのつくりかた

同人用語の基礎知識  / ペーパーの作り方


 ペーパー(ちらし)は本来、自分が作った同人誌やグッズの販促のためのアイテムでしたが、最近ではフリートークだけのものや、他のサークルさんのインフォメーションの掲載されているものも増えています。基本的には連絡先が書いてさえあればいいのですが(情報発信においては責任のありかを示すため、トークペーパーにもメールアドレスくらい入れておくべきです)、一応知っておいたほうがいいようなことを記します。


ペーパーの体裁

 オフセットやリソグラフ印刷のペーパーで多いのはB4片面又はB5両面です。B5両面のものを半分に折ってB64ページ相当にしているものもよく見かけます。
 紙の厚さは白の上質紙ならば70kgが中心です。片面印刷なら55kgの場合もあります。本とは違って紙を厚くしてもあまり意味がないようで、色上質紙を使う場合も大体同様です。
 紙の種類は白い上質紙、色上質紙が中心です。クラフト紙などの安い物以外は「特殊紙」はあまり使われないようです。お金をかけても派手なものを作りたいのなら特殊紙を使うのも悪くはないと思いますがタダで配布してしまうもののため原価を高くするのはちょっと…と思う人も多いのでしょう。
 インキは、流石に白上質紙にスミ刷りというのは少ないです(地味だから?)。大抵は白上質紙なら色刷り、色上質紙ならばスミ刷りのものも見られます。でも読みやすい色ならば何でもいいでしょう。

 コピーで作る場合でもB4サイズ又はB5サイズが多いようです。同人誌用原稿用紙に原寸で書いてそのままコピーすると楽でしょう。特定のイベント限定のペーパーで当日朝に刷るような時はコピー機備え付けの紙にそのまま黒トナーでコピーしてしまうことも多いですが、そうでない場合は単色カラーで刷ったり色コピー用紙を持ち込んだりすることもあります。最近ではカラーコピーで刷ったペーパーもごくまれにですがあります(1枚50円位かかりますが)。

 その他、プリンタで出力したり、ハガキサイズの紙にプリントゴッコ刷りで作ったりしても楽しいでしょう。変な形に折ることの出来るものも面白いです。ペーパーには決まった作り方といったものはないので自由に考えて作ってみて下さい。


制作上の注意点

 原稿そのものは、マンガの本や便箋の原稿と同じように描けば良いです。オフで頼む場合はマンガ用原稿用紙を使って下さい。



 そのほかの注意点を下に挙げておきます。

「連絡先」は「おくづけ」ではありません
 ペーパーの連絡先の所に「おくづけ」と書いてあるものが多いですが、本来「おくづけ」は本につけるものといった意味合いなので、ペーパーに使うのは不適切です。発行年月日、そして連絡先、とするのが正しいです。あと…印刷所名もペーパーの場合はそんなに必要ないと思います。

紙とインクの組みあわせには十分に気をつけよう。

 びんせんを作るときでもそうですが、紙とインクの色の組みあわせで読みにくいペーパーはそれだけで読んでもらえません。たとえ印刷所のパックでもクラフト紙に蛍光色やメタルインクなどいくつか読みにくい組みあわせがあるので気をつけてください。個人的には、ペーパーの場合白い紙に色インクまたは色上質紙にスミ刷り程度でいいんじゃないかと思います。

インフォメーションの有効期限はできるだけ明記しておく。

 発行物の通販案内をペーパーに載せていて、いつまでも売れ残りそうで(汗)有効期限なんてないよーという場合は、ペーパーの次回発行予定を書いておくと目安になって良いです。

(特に郵送配布を依頼する場合は)できるだけ両面印刷に。

 ペーパー配布者に郵送で配布してもらうことがあると思いますが、その場合は自分または「ペーパーが欲しい人」の送料負担を考えて、たとえばB4片面刷りの内容ならばB5で両面刷りにする、などして下さい。イベントで配布する場合も、大量ならば両面刷りの方が持っていくのに楽です(笑)。ただしオフセットで少枚数を両面印刷するとかなり高くついてしまいます。その辺は誰かとワリカンで作るなり工夫してみてください。

「第三種郵便」「第四種郵便」は使用できません!

 ごくまれに、ペーパーを送る時に第三種郵便や第四種郵便を使用する人がいますが(ワタシ自身は直接遭遇したことはありません・人の通販処理手伝ってて発見した…)、絶対使ってはいけません。受け取った人が料金不足で迷惑する場合があります。もちろんのり切手等も論外です。

印刷所の広告が入ったものは配布に困ることがあります



 なお、激安ペーパー印刷で、裏面に印刷所のCMが入る場合があるのですが(だから安い)、その場合即売会のチラシ置き場で配布できなくなる場合があるようです。スペースからの配布や郵送配布には問題ありません。


ペーパー配布の方法

 作ったペーパーは配布しなければ意味がありません(笑)。
  • 自分で取ったサークルスペースで、手渡しする。
  • イベントのチラシ置き場を利用する
  • 雑誌などにサークルのCMを掲載して、取り寄せてもらう。
  • 本屋やアニメショップのチラシ置き場を利用する。
…といった方法が考えられます。割と一般的なのは上の二つでしょうか。更にペーパー配布者を募集して配布してもらう方法もありますがそれは項目を改めて。

自分の取ったサークルスペースで手渡しする。

 同人誌即売会で、自分で取ったサークルスペースから道ゆく人々に手で渡したり、スペースのあいたところに「ご自由にお取りください」として置いたりする方法です。スペースを確保していないとできませんが、ペーパーをスペース側から配布することにより、スペースで立ち止まってくれる人が増え、売り物がちっとは売れる…かもしれません。

イベントのチラシ置き場を利用する。

 イベントによっては、サークルさんなどがチラシを置いて、そこに来た人に自由に取ってもらうためのいわゆる「チラシ置き場」が設けられています。一般参加者でもチラシ置き場にチラシを置ける場合があり、サークル参加するほどじゃないけどペーパー(等)配りたいーという場合には有効かもしれません。
 ただこのチラシ置き場を使う人(ペーパーを置く人ももらう人も)のマナーがあまりよくない、という問題があります…。(別述

雑誌などにPRを掲載し、それを見た人にペーパー請求をしてもらう

 有名な雑誌は掲載されるための競争率が高いようですが、絵が巧ければこの方法もアリだと思います。各雑誌の投稿規定を読んで投稿してください。

本屋やアニメショップのチラシ置き場を利用する。

 ごく一部の本屋やアニメショップでは、持ち込まれたチラシをひもでぶらさげる等してご自由におもちください、というコーナーが設けられています。条件は店ごとに違うと思いますので直接聞いてみてください(アニメイトなどチェーン店でもやっている店とそうでない店があるので注意してください)。
 ただし即売会などで配布するチラシとは異なり、そういった場所で配布するチラシは「誰が見るかわからない」ので内容には多少気をつけてください。小学生が来るような店に置くならばHなイラストやトークは避けたほうがいいですね。


ペーパー配布者の話。

 ペーパー配布を誰かに頼むとき、枚数など同条件で「交換配布」(自分のペーパーを配ってもらう代わりに相手のペーパーもこちらで配布する)を行うのがいいとされてます。その他一方的に配ってもらったり(配ってあげたり)、有償で配布してもらったりすることもあります。この配布してくれる人を募集するには、ペーパーに「ペーパー配布者募集」と書く場合もありますし、「コミックテクノJr.」「ファインドアウト」などの雑誌のコーナーに投稿する、もしくはサークルのWebページで募集する、等色々ありますね。もしくは、イベントなどで手に入れたペーパーや雑誌に載っている「ペーパー交換配布者募集」や「ペーパー配ります」といった告知をしている人に連絡を取る、という方法もあります。
 ただし、トラブルがないわけでもないので、
■ 用語解説 ■

 「ペーパー配布」に関する用語です…。

1回きり(配布)
 まず、「ペーパーをある特定のイベントで『1回きり』配布する(してもらう)」という場合があります。あまったペーパーをどうするかは話し合って決めて下さい。
 また、「ペーパーの特定の号だけを(イベントや郵送で)配布する(してもらう)」という場合もあります。ペーパー発行が一回限り…ということもありますね。これは、そのペーパーがなくなったら配布終了ということになります。

継続(配布)
 上とは逆に、「継続して発行されるペーパーを、『終了の連絡』がある(またはこちらから『終了』する旨の連絡を入れる)まで、その期間参加するイベントや郵送で配布する(してもらう)」といった意味になります。

(ペーパー)送りつけ
 連絡なしに、「配布して欲しい」ペーパーを送ること。突然ちょっと大きい郵便物が送られてきて面食らうことも…。


 ペーパー配布してくれるという人から連絡をもらった場合には、配布地域・方法・枚数・期間、交換配布の有無などをよく確認して下さいね。確認がちゃんと出来る人ならばちゃんと配ってくれるはずなので問題はないでしょう。(現実には色々困った人もいるんですけど)

 また、こちらから配布をお願いする場合は、ペーパー送りつけの可・不可をよく確認して、(基本的には何も書いてない場合送りつけるのは避けましょう)相手に失礼のないようにしてください。


ペーパー配布を請け負う場合。

 交換配布を行う場合や、「ペーパー配ります」のCMを載せたりして、他のサークルさんのペーパーを配る立場になることももちろんあるでしょう。
 ただ、引き受けるのは簡単ですが、自分のペーパーはともかくとして引き受けた他の人のペーパーはちゃんと全部しっかり配って欲しいです。例えば即売会でチラシ置き場に置いたならちゃんと残部は回収して帰って欲しいものです。時折、即売会終了後のチラシ置き場で、明らかに直接参加者じゃないチラシが大量に残されている場合があり、結局それはゴミになってしまいます。チラシの制作者に失礼だし、資源の無駄なのでそういうことになりそうならば最初から「そちらのチラシ配布します」なんてことはしないで欲しいです…。(せめて配りきれなくて廃棄するならば廃品回収に出しましょう…)

郵送配布について。

 通販、問い合わせ、感想の手紙に、頼まれている他のサークルのペーパーを入れて配布するいわゆる「郵送配布」ですが、あまり好きでない人もいます。通販申込の手紙に自分のサークルのペーパーを同封するのも相手によっては「失礼な人だなぁ」と思われる場合もあるようです(「貴方のモノを買うから私のモノも買って」と暗に主張しているように受け取られてしまうようです)。…「ペーパー詰込OK」などとしているサークルさん相手以外にはやらない方が無難です。
 もちろん、ペーパー見るのが好きだという人も(ワタシ含め)大勢いますが、そうでない人も結構いるようです(特に興味のないジャンルのものは)。郵送配布をしている人や、郵送配布を誰かに頼もうと考えている人はその方法についてちょっと考えてみてくださいね。


おまけ:「うとうけいこさんの質問」。

 ○部発行と書く事。
 以前、トークでも書いたのですが、ペーパーに○部発行と書くのが結構はやっているようですね。「今回部数が少ないので2枚もらったりいらない人は他の人に回してください」などと書いてあって、部数を見ると4桁刷ってたりして「どこが少ないねん!」ってつっこみたくなることが時々あります。(通常コピーで2桁枚しか作らないサークルもあるんです…)
 …一応、以前「初心者さんから何枚くらいペーパーを刷ればいいの?という質問が多いので書いてます」、とある程度納得のいく答えを戴いたことがあるのですが…、その初心者さんも他人にペーパーの部数聞くなんて失礼だなぁと思いました…。そもそも自分で何枚撒けるか考えてから作るべきなんじゃないのかなぁ…。

委託物の通信販売。

 通販で、自分の発行物ではない委託同人誌やグッズの通販を行っているサークルさんがありますが、郵便事故などが起こった場合、誰がどう責任をとっているのでしょうか。(買い取り委託なんでしょうか…?)そもそも…委託って「イベントでの委託」じゃないんでしょうか?通販利用者の立場からすると、一緒に申し込めば送料負担などは減りますが…。
 基本的にはあまりやらない方がいいと思うのですが(管理人の個人的考えです)、それでもペーパーの通販物紹介欄が寂しく、委託を引き受けているモノを通販する場合、郵便事故の責任や手元の委託物が完売してしまった時の対応をどうするかペーパーには明記しておいて下さい。また、ペーパーを受け取った人が直接、委託品を製作したサークルさんに問いあわせができるよう(全ての販売物を委託できるワケではないですからね)、そちらの連絡先もちゃんと書いておいたほうがいいと思います。