どうじんようごのきそちしき・どうじんぐっずのつくりかた

■ びんせん・封筒・シールetcの作り方。 ■

びんせん・ふうとう・しーるなどのつくりかた

同人用語の基礎知識  / 同人グッズの作り方 / びんせん・封筒・シールetcの作り方。


 ここでは普通にオフセット等印刷のできる、「びんせん」「封筒」「シール」などの作り方を紹介します。
 この手のグッズを作る場合、基本的に「本にする原稿」と描き方や注意するところは同じです。あとはデザインの問題です。


びんせんの作り方。


 …さて、びんせんは絵を描くほうも印刷所にとっても一番簡単に作れるグッズですね。普通の原稿用紙に描いてそれを紙に印刷するだけでできて、製本作業がない分だけ本よりも簡単です。殆どの同人活動してる人なら一度は作ったことあるでしょうね。
 しかし単純なだけに奥深いものでもあります。デザインなどでいくらでも工夫できますしね。


原稿の描き方。

 まずは原稿用紙です。びんせんをB5サイズで、オフセット印刷で作りたい場合(同人便箋はB5サイズが主流です)、普通は「同人誌用(原寸用)漫画原稿用紙」を使います。画材屋さんで売られている原稿用紙で小さい方のサイズ(紙の大きさがA4)ですね。
 これに、印刷に出るように描いて下さい。以上です。

 さて、普通は1色刷りor多色刷りのB5サイズびんせんを作る場合には原稿を2種類用意することになります。これは同人誌印刷所でB5サイズびんせんを作る時、B4サイズより少し大きい紙に2種類刷って、その後化粧裁ちなどするからです(そうじゃない印刷所もあるのですが)。

 2種類も作るのが大変だ…という時には、例えば友人と1種類ずつ作ったり(印刷代は割り勘)、デジタルコピー機で丁寧に原稿をコピーして白紙の原稿用紙に貼って2種類分にしたり(コンビニコピーよりも専門店でやった方が吉)、もし大量に刷るような場合には印刷所に「紙焼き」をしてもらったり(結構お金かかるかも)して下さい。

→(参考) 原稿用紙の使い方(画像で説明してますので重いです)

→(参考) オフセット本の作り方(オフセット印刷用の原稿の作り方、です)


コピーにする?オフセット(等)印刷にする?

 話は前後してしまいましたが、びんせんやチラシなどの一枚ものの印刷物を一種類につきおおむね100枚以上作る場合はオフセット印刷が安く済み、キレイにできます(最低価格B4サイズ100枚で1000円というオフセット印刷所があり、またリソグラフ印刷を用いる場合もその程度の印刷代になります)。そして、普通びんせんは10枚または8枚一組として販売するので、10枚のセットを10組なら100枚の印刷になりますね。普通は20組位は作るんじゃないかな?
 そんな訳で今ではコピー便せんはあまり作られませんが、自家用に少量だけ作りたい場合や、10枚入りで全種類違うびんせんを作りたいとか(笑)、少量のフルカラー便せんを作りたいというような場合はコピーで作るのもいいですね。

 さて、オフセット印刷などで作る場合には、いわゆる「漫画の描き方」での原稿制作上の決まりを守ることと、「印刷所の発注書」をきちんと記入できる必要があります。発注書はちゃんとした書類なので、いいかげんに書いてはいけませんよ。もちろん締め切りを守り、郵送で入稿する場合はちゃんと原稿を送り、またお金もきちんと払わなければいけません。

→(参考) 印刷所に印刷を発注するには


紙・インクの選び方。

 そういえば一時期、「ミルキーペンで書くための」黒い紙のびんせんが流行しましたね…。あれ、結局使わなかったな…。

 ところでびんせんの場合、「誰かに手紙を書いて送るもの」なので、ちらしや同人誌と違った紙やインクの選び方が必要となってきます。ちらしや同人誌は極端な話、読めればいいんですが、便せんは字が書けなきゃお話になりません。
 たとえば印刷所各社の「コミック用紙」は色がキレイですが、中にはペンで書くとかなり滲むものがあります。再生紙で表面がガサガサしてる紙は特に注意して下さい(印刷所のチラシなどに実物が使われているので実際にペンで書いて確かめて下さい…)。またフルカラー便せんフェアなどでコート紙などが使われている場合もあります(書きにくい…)。「上質紙」系統の紙が安心です。
 更に、金銀などのメタリックカラーで印刷した上からはペンのインクを弾いたりして書きにくいですし、時折フルカラー便せんでも印刷した上から文字が書きにくいものがあります。印刷インクの関係なんでしょうか…。


デザイン上の注意。

 便せんの場合は封筒ほどデザイン上の制約はないのですが、やはりある程度は「使う」ことを考えて作ったほうがいいでしょう。
 たとえば…絵としては見た目かっこいいびんせんでも書くところがほとんどなくって「使えない」びんせんを何度か見たことあります(苦笑)。フルカラーの絵を思いっきり見せたい気持ちはわかります。ちょっと高くなりますが、両面印刷にしたほうがいいと思うのですが。

 また、元になる作品のロゴマークの無断使用などは知的所有権の侵害になるので避けましょう。

<チェックポイント>

まず…「便せん」として使い易いですか?(字を書く部分が極端に少ないのは…)
 下絵やラフ画の段階でコピーしてみて、一度文字を書いてみてください。 書きやすいですか?読みやすいですか?
手紙として送って(受け取って)恥ずかしくならないものですか?
 男同士で「ちゅー」してるのでもちょっと厳しい人には嫌がられます。あと個人的には、「○○さんへ」等と隅っこに書くのも、(マンガならいいんですが)買う人やその手紙を受け取った人に失礼なんじゃないかと思います…。
「ロゴマーク」等の使用には注意してください。
 ゲームのタイトルロゴやお店のロゴには著作権があり、下手すると訴えられます。

 あと結局は、「自分がイベントで見たときに欲しくなるようなもの」を作るように努力する…かな。あとはとにかく印刷に出るような原稿作りのルールを守ってくださいね。


応用。

 ただ便せんを作るのも楽しいと思いますが、そこにちょっとだけ工夫をすると面白いものができると思います。
 フルカラー便せんが常の人でも、原価が多少あがりますが特殊紙に2色刷り便せんに挑戦してみたり、逆に1色刷りが常…という人も思い切ってフルカラー便せんに挑戦してみたり。自分の絵のスキルも上がっていいと思いますよ。(個人的にはオリジナルジャンルのグッズ屋さんサークルがすごいと思います。あそこらへんのグッズは下手すると市販品以上のクオリティのグッズですから)

 さらに、最近では印刷所のフェアで、ルーズリーフや、市販びんせんのように製本されているものも作れるようになっています。余ったフルカラー表紙を使ってノートを作るのも悪くないですね。(ノートは費用的には「本」ですが、2種または4種のイラストのくり返しなのと罫線が入るので便せんとほぼ同じ要領で絵を描くといいようです)

 また、1組に数種類の便せんを入れてイラスト集風にしたりするのもいいかと思います。あとは誰か…100枚入り全部柄の違う便せんやりませんかねえ…(笑)。多分まだ誰もやっていないでしょう…。



封筒の作り方

 通販や手紙に「同人封筒禁止」としてるサークルさんは多いですが、簡単に作れるのでまだまだ根強い人気のあるグッズです。でも、これを作るサークルが…普通の手紙の時に同人封筒禁止としてるのはちょっとおかしいような気もするんですけど、…それはまた別の話ですね。

どうやって刷るの?
 オフセットなどの印刷所で作る場合、封筒は印刷がちょっと面倒なのと「封筒代」がかかるので、普通はびんせんよりも印刷費が割高です。(スミ刷り100枚で大体2000円くらいから)。フェアなどで安くできることもありますが。
 そんなわけで、普通の家庭では年賀状印刷にしか使われることのない(苦笑)「プリントゴッコ」が同人封筒制作にはよく用いられます。プリントゴッコは一版刷る毎にマスター200円+ランプ200円(+インク代)がかかりますが、100枚程度の封筒制作ではオフセットで作るよりもはるかに安上がりですし、インクの混色が自由にできて楽しいです。
 なおプリントゴッコの使い方についてはここでは省略します。付属の説明書とかビデオを見れば多分誰にでもできるでしょう…。

原稿の描き方。
 プリントゴッコで刷る場合には、普通の原稿用紙などにトーンを使って描いた原稿は、一度コピー機でコピーして製版して下さい。(このとき白黒コピー機を使って下さい。カラーコピー機だと多分ダメです…。)
 また、プリントゴッコ専用の原稿用紙に専用のペンで描いてもいいですね。この場合にはトーンは使えないので気を付けて下さいね。

 印刷所で刷る場合には、それぞれの印刷所によっていろいろと違うので、直接問い合わせて下さい…。(ふうとう専用の原稿用紙を用意している印刷所もあります)


注意点

 封筒を作る上で気を付けたいことを少し挙げておきます。

郵便に使えるように作る
 一応、現在はどんな封筒でも郵送に使えることになっているようですが、
  • 宛先欄には絵がかからないようにする
  • 「郵便番号枠」を刷るなら規定の位置にで刷る
…等守ってください。郵便に使えるモノにして下さい…。

封筒はけちらない

 プリントゴッコで刷る際の封筒選びに関してですが…100円ショップで60枚入ってるような封筒を使うのは避けましょう。原価を下げたい気持ちはすごく分かりますが、封筒として使うとき、中身が透けて見えるんです(泣)。
 100枚入りで300円くらいの上質紙封筒が、プリントゴッコの印刷にも適してますし、使う方も使い易いと思います。パステルカラーの封筒もそれくらいの値段だったかな?



シール・ハガキの作り方

 シールもハガキも、びんせんや封筒の応用です。

シールについて

 印刷所で作るとB5換算で100枚2000円位から作れます。フルカラーは100枚1万円位から。はがしやすいための切り込み=型抜きは別料金です(かなり高いです)。また、コピーやプリンターでも簡単に作れます。プリンタ用のシールで、ビックリマンのヘッドシールのようなキラシールが作れるのもあります(笑)。
 これは人気グッズの一つですが、小さい絵を細々描くのが嫌いな人にはオススメしません…。また、割と使い道にも困るんですよね(苦笑)。「宛名シール」(B5サイズを8つに切るようにしたもの)とかならば結構使える……かも。

ハガキについて
 フルカラーハガキなら、一番安い印刷所で500枚6000円くらいで作れるようです。単色ハガキは封筒と同じくらいの印刷費になります。年賀状の時期だと受け付けてない場合もあります。もちろんプリントゴッコで作れますので単色ならばそれでもいいかも。
 また、最近見なくなったけど、一枚一枚手書きしたハガキをスケブ代わりに売る、というのも楽しいと思います。1枚50円〜100円くらいですね。会場でリクエストに答えて描くのもごく小さい即売会ではいいのでは?(地元で小学生がいっぱい来るようなイベントとか…)

 さて、A6サイズのカット特殊紙などを使った場合、「郵便はがき」又は「POSTCARD」などとあて先郵便番号欄の上に表記しなければいけないそうです。また、大きさ・色などの規定があるので、「郵便番号枠」は書かない方が無難ですね。(印刷所に依頼する場合、おもて面は向こうで用意してあるものがあることが多いです)