どうじんようごのきそちしき

■ 原稿用紙の使い方 ■

げんこうようしのつかいかた

同人用語の基礎知識  / 原稿用紙の使い方


おことわり
 このページとても重いです(画像ファイルの合計で約200KB)。ゴメンナサイ。
 画像が分かり易いように背景色も変えてあります。


原稿用紙ってどんな感じなの?

 まずは下の画像(マンガ)を見て下さい。原稿用紙を使ってこんな風に描く…というような見本です。
 なお、原稿用紙に薄青で印刷されている字や線がよく見えるように画像加工してあります(本当は紙は真っ白です)。

マンガ・原稿用紙の使い方

絵が下手なのはどうしようもないことです…

 これは、(株)ミューズの「個人・同人誌用」サイズの原稿用紙です。手近に売っていたのを買ってきました。画材屋さんなどには他にも色々なメーカーのものが売っていますので、試してみて自分に合うのを探して下さい。(ワタシは「デリータ」の原稿用紙が好きなんですが近所で売ってた店が潰れた……)


原稿用紙のサイズ

 漫画用の(本文)原稿用紙には主に二つのサイズがあります。上の例で使った「同人誌用」(B5原寸)サイズ(紙の大きさがA4)と、「投稿用」サイズ(紙の大きさがB4)です。

「同人誌用」(B5原寸)サイズは、仕上がり線(外枠とかタチキリ線などとも言います)のサイズが257mm×182mm内枠が220mm×150mmとなっています。主にB5サイズ・A5サイズ・B6サイズの同人誌、B5サイズの便箋などを作るのに使います。ビギナーのうちは、スペースを埋めるのに比較的ラクな(笑)こちらのサイズの方が向いているかもしれません。

 一方、「投稿用」サイズは、仕上がり線310mm×220mm、内枠が270mm×180mmです。こちらはA4サイズ・B5サイズの同人誌を作るのに普通使われます(A5サイズにも一応使えますが、B6サイズの本には普通使用しません)。また、プロマンガ家目指してマンガ雑誌に投稿するときも普通はこのサイズの原稿用紙を使います。

 なお、白い紙に内枠を規定通りのサイズ通りとして描けば、(更に印刷所に入稿する場合にはさらにトンボさえちゃんと打てば)こうした市販の漫画原稿用紙を使わなくても大丈夫ですが慣れないうちは絶対に止めた方がいいでしょう。印刷所によっては受け付けて貰えません。


用語解説。

 原稿用紙の部分の解説です。


内枠
 「基準枠」とも言うそうです。大事な絵や文字、タチキリにしないコマは普通この枠の中に収まるように描いて下さい。小説本で、プリントアウトしたものを貼り込む場合もこの枠の中に収まるようにして下さい。

仕上がり線

 「外枠」「タチキリ線」「仕上げ線」…などいくつか呼び方があります。基本的にこの枠の中にあるものが印刷されます。
 コピー本を作る時、慣れないうちはこの線のサイズに原稿を切ってから面付けしてコピーするとラクです。

ノンブルの位置

 これは上の漫画画像ではすっかりトンでしまいました…。(ホントは小さい枠があり、○で囲んだ部分に薄い青で印刷されてます)
 これがあることによって本のページ数(ノンブル)を入れるのに便利なようになっています。原稿用紙の上に3ヶ所、下に3ヶ所、それぞれ左右と中央部分にあります(このミューズの原稿用紙では。全く見えませんが……)。

トンボ

 印刷する時の大事な目印です。→参考:用語集「トンボ
 これをトーンやベタで消さないように原稿を描いて下さい。
 なお、入稿の時に「トンボにはスミ入れして下さい」とお願いしている印刷所も多いです。その場合は定規を使って上からなぞって下さい(普通は8ヶ所全部にね)。

→参考:トンボの入れ方

 枠の外の目盛りは、コマ割りするとき等のために入っています。また、他にもコマ割り用の目印が入っている原稿用紙もあります。


「タチキリ」について

 「タチキリ」とは、(マンガの場合)原稿用紙の「内枠」部分から仕上がり線まではみ出して絵が描いてあって本になったときに絵が切れているような部分、のことです。参考→用語集「タチキリ
 上の漫画では右上のコマと右下のコマがタチキリになっています。

タチキリ原稿
原稿ではこうなっているイラストが…

タチキリ本
こんな風に「断ち切」られます。

 オフ本の場合、少し大きめの紙に刷ってそれを製本してから「化粧裁ち」するので、「タチキリ」にする場合は少し余分に描いておく必要があるわけです。

 さて余談ですが、このタチキリを「のど」の方に持ってきても絵が見えなくなるので逆効果になります(ベタ以外)。また、「トンボ」が見えにくくなったり「ノンブル」が打ちにくくなるので、タチキリはあまり多用しない方がいいでしょう。(タチキリ部分にベタやトーンを塗る場合特にトンボに掛からないように気を付けて下さいね)


仕上がり線ギリギリだと…

 さて…仕上がり線ギリギリに絵を描くとどうなるか、ですが、本の化粧裁ちは一冊一冊微妙に違うので

ギリギリ原稿
原稿ではこうですが…
  
 → 
  
ギリギリ・1
ちゃんとこうなる本もあれば、

ギリギリ・2失敗例
寸足らずになる場合や、

ギリギリ・3失敗例
間延びしてしまうモノも。

…と、まあ、あまり良くないわけです。


その他。

投稿用サイズ原稿用紙の注意点

 ちょっとした注意点です。

  • 枠線などの印刷されていないものもあります
     プロマンガ家を目指す人が雑誌に投稿をする場合に、枠線等の印刷のないマンガ用原稿用紙を使用することがあります(普通の雑誌では枠線印刷されているものでも投稿できるそうですが…)。店には両方とも普通に置いてあるので買う時には注意して下さい。また…あるメーカーの原稿用紙には外枠(仕上がり線)の印刷がありません。それも使いにくいです。

  • コピー本の場合は使用を避ける
     投稿用サイズ原稿用紙の仕上がり枠の大きさは、微妙にA4サイズではないので、縮小倍率などに迷うと思います。位置合わせも大変なので避けた方が無難です。B5サイズのコピー本を作る場合は同人誌用サイズを使用して原寸コピーした方が楽です。また、A4サイズの本を作る場合には、A4サイズ原寸の白上質紙等に直接描いてしまうことをオススメします。(再録の予定がある場合などを除いて…)なお……A4サイズコピー本の場合、裏技として…同人誌用サイズ原稿用紙の裏に原稿を描いてしまうというやり方もあります…。デリータの原稿用紙なら裏に描いても大丈夫です(笑)。

どうして原稿を縮小するの?

 描かれたものは、80%程度で縮小するとキレイに見える…んだそうです(本によると)。ただし、トーンを使う場合、縮小すると飛んだり潰れたりするのでそれもある程度計算に入れて描いて下さい。(これがまた難しい……)


また適宜補足しようと思います…。